江戸時代の内服薬(強壮剤)

腎水枯渇を防ぐ「膃肭臍」(おっとせい)

膃肭臍(おっとせい)は、哺乳綱食肉目アシカ科(又は鰭脚目アシカ科)に属する哺乳類で、語源はアイヌ語で「オンネプ」とよばれていました。 それが、中国語で「膃肭」となり、日本に伝わりました。

一匹のオスが多くのメスを独占し交尾を繰り返すことから「精力絶倫」の象徴となり、精力剤などの漢方の原料として珍重されました。

この膃肭臍(おっとせい)のペニスまたは睾丸の干物を粉にして服用すれば、強力な精力剤になるとされていました。

ちなみに膃肭臍(おっとせい)とは、中国語の「膃肭」のペニスのことで、ペニスそのものを表す「膃肭臍(おっとせい)」という生薬名が、この動物全体を示す言葉になりました。

「膃肭臍」(おっとせい)画像

 膃肭臍 其の外腎を臍と日ふ。臍を連ねて之を取る。 中を補し腎気を益し腰膝を暖にし、又驚狂癇疾を治す。 (略)其小者を阿毛悉平と名く。 虚寒の人、其肉を食て腰足を暖む。松前の人以て美饌となす。 『和漢三才圖會』(正徳3-1713)


『大和本草』(宝永五-1706年)には、

膃肭臍とは其陰茎なり。へそに連ねて用いる故に、オットセイと云と時珍いへり。 今外腎を用いずして全体を用て薬とするは誤なり。

とあり、「膃肭臍」とはおっとせいのペニスの部位名であり、それがいつの間にか、この動物の名称となったそうです。 そして、外腎(睾丸・膀胱など)と臍(へそ)を一緒に取り出し、飲み薬に加工するのが最も効果的だったとされています。 さらに『食用簡便』(貞享四-1687年)によれば、

肉を切取り味噌汁にて煮る。全体に右の効能にてはなし。外腎臍を連て切とり、これを用て効能益あり。  今、遠来塩漬の肉を世人、これを賞す。 何ぞ其効全からん。又偽りて川獺を塩漬にして用ゆる益なし。

とあり、外腎(睾丸・膀胱など)と臍(へそ)は精力剤としての効能がありましたが、膃肭臍の肉には強壮効果はなく、ましてやカワウソの肉を膃肭臍と偽って売っているのは、効能通りの効果は期待できないと述べています。

戦前の東京では強精剤としておっとせいの丸薬や練薬が売られていましたが、ほとんどが偽物だったそうです。


北海道の物産が入手しやすい松前藩や津軽藩などでは「一粒金丹」と称する家伝薬を作っていたと言われています。 その作り方には諸説ありますが、『くすりの民俗学』(昭和五十五年。三浦三郎。健友館)によれば、

膃肭臍        二銭

阿芙蓉(あふよう)  二銭

龍脳(りゅうのう)  一厘

麝香(じゃこう)   一厘

朱砂(しゅさ)    三分

原蚕蛾(げんさんが) 三分

とあります。 分量の単位は漢方流なので、推測になりますが、分の十倍が厘、その十倍が銭ではないかと思われます。「阿芙蓉」は阿片、「龍脳」は南洋産の薬用植物、「麝香」はジャコウ鹿の生殖腺嚢の粉末、「朱砂」は辰砂の古名で、水銀と硫黄の化合した鉱石、「原蚕蛾」は中国蜀地方の一番蚕のことです。

これらを混ぜ合わせ、焼酎で煎じた射干(アヤメ科の多年草)エキスで練って丸薬とするとあります。

もしレシピ通りに作ったとしたらどんな薬効があるのか興味が尽きないところです。


 この「一粒金丹」は江戸中期には市販されており、『続江戸砂子』(享保二〇~1735年)には、

一粒金丹。神田かぢ町、山崎屋利左エ門製。 諸虚を補ひ精気を益。 大抵ハ半月十日に一丸を服す、鉢さかんの人ハ、四季に一丸を服す。

とあり、虚弱体質の人の効果があり、精気を復活させてくれるという。

また、一粒の効果の効き目が非常に長く、一回一粒飲めば、半月か十日間は服用する必要がなかったというから驚きです。 病弱でない場合は、三か月に一粒で十分だったそうなので、もし健康な人が毎日飲めば、絶倫パワーが得られたかもしれません。


強精の「山椒魚」

山椒魚(さんしょううお)は、両生類の中では最大級で、日本の特産である大山椴魚は、深山幽谷の清流に生息していて、現在では国の特別天然記念物に指定されています。 山椒魚は江戸の小川にも数多く棲息したことが、当時の記録に残されています。

「山椒魚」画像

鯢(さんせういを) 其の聲、児啼く如し。 (略)其膏之を燃すも肉消耗ず。 (略)山椒の気有る故、山槻魚と名く。 傅て云、之を食ば能く諞噎(虚弱)を治す。 『和漢三才圖會』より


『我衣』(わがころも)(文政八-1825年)巻十に、別称の「ハンサキ」について、渓間水に生ず。コチに似て口大なり。

茶褐色、甲に斑紋あり、能く水を離れて陸地を行く。大なるものは 三尺計り、はなはだ山椒の気あり。また椒樹に上り、樹の皮を喰ふ。この魚、養ひおけば夜啼て小児の如し。 性至て強き物にて、常に小池に畜ひおきて、用ゆべき時、その半身を切り、その半をまた小池に放ちおけば、自ら肉を生じ、元の全身となる。故に作州の方言にハンサキといふ。 (略) 別に一種、箱根の山椒魚といふ物あり。小魚なり。 (略) その形イモリにて腹赤し。故に赤腹ともいふ。小児の疳を治す。

とあり、半身を割いて食べた後、残りの半身を水に戻しておくと、また元通りの体になったそうです。 このことから 「半割き」という別の呼び名があるくらいで、精力抜群の生き物として珍重され、強精薬として利用されました。 また、箱根の山椒魚に触れている点も興味深いです。

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